キャリアクエスト

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初めての転職ガイド | 第1章 転職の目的を考える

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gonshiです。

 

これから初めて転職活動をしようと思った人が転職活動に成功するために最初に読んで欲しい、転職活動初心者に向けた転職ガイドです。

僕自身が初めて転職活動をした時の気持ちを思い出し、その体験や経験から転職ガイドを作成しました。コンセプトは、初めて転職活動をしたあの時に戻ったとして読みたくなるようなガイドです。

 転職活動を始める前の心構えから、実際に何をどう準備したらよいか、書類選考・面接・内定・条件交渉について転職活動の全てが分かるように章ごとに紹介します。

 

目次

 

第1章:転職の目的を考える

転職において最も大切なことは、書類選考を突破するための文書作成のテクニックでもなければ、面接に受かるための小手先のテクニックでもありません。これら2つのテクニックも最終的な目的達成から考えると必要な要素であることは間違いありませんが、もっと大切なことが他にあります。

それは「転職の目的」を考えることです。

この第1章では「転職の目的」を考えることが何故大切であるかを解説し、それぞれが転職の目的を考えて、定められるように説明します。

 

転職とは

転職は読んで字のごとく「職(業)を転ずる」と書きます。職業を変えること、職業が変わることを転職と一般的には言います。

この転職のための活動が転職活動となります。

 

転職活動を行う理由

はっきり言って、転職なんてのは面倒だし大変です。選考結果に一喜一憂してしまい精神的にも疲れますし、忙しいスケジュールの合間を縫って面接を受けに行くなど肉体的にも疲れます。

それにも関わらず「何故、転職をするのか?転職活動をするのか?」という疑問があります。

人によりその答えは様々ですが、僕は「自分の人生の時間をより充実させるため」と答えます。現在の仕事で何か不満や悩みがあるとしたならば、「転職」によってその不満や悩みは解消できるかもしれません。そうすることで人生の時間がより充実するならば転職も悪いことではありません。

転職の目的とは転職後の生活や人生にあり、転職はそれを叶えるための「手段」に過ぎないということです。

ここを勘違いしたまま転職活動を続けてしまうと、本来、「手段」であったはずの転職がいつの間にか「目的」へとすり替わり、「何のために自分は転職活動をしているのか」、その理由を次第に見失っていきます。

その結果、合格したとしても絶対に行く気がない企業を受験してみたり、貴重な時間を消耗にしていきます。

転職においてその目的は絶対に無視できません。転職の目的を見失ったまま、転職を決めてしまうと、転職後にもう一度同じ不満や悩みを抱き、転職したことを後悔したり、再転職してしまうことになりかねません。

内定はゴールではなく、スタートです。目的は転職後の生活や人生の中にあることを忘れてはいけません。

<ポイント>

  • 転職=転職後の目的を叶えるための「手段」であり、それ自体が「目的」にはならない
  • 転職活動の目的=「人生の充実」など転職後の生活や人生の中にある(内定はスタートである)

 

転職の目的=転職理由

上記で述べた通り、転職の目的は転職後の生活や人生の中にあるはずです。

目前の転職活動においては転職の目的=転職理由として考えます。転職理由は読んで字のごとく「転職をする理由」です。

転職面接には、必ずと言っていいほど聞かれる3つの質問(転職理由、自己PR、志望動機)がありますが、転職理由はそのうちの1つです。

転職というのが誰かから強制されたものでなく、自由意志にもとづいて行われるものであることからして、他の自己PRや志望動機以上に企業はその理由を聞きたいし、知りたいのです。だからこそ、どの企業の面接でも最初に必ず聞かれる質問が「転職理由」です。

自分が今、企業の面接官だとして、目の前の他社に在籍はしているけれど辞めて自分の企業で働きたいという懇願する人を面接するとします。面接官として、その人に何でも質問が出来るとすれば、何を尋ねますか?まず、ウォーミングアップも兼ねて「何故、今の職場を辞めて、転職をしようと思ったの?」と尋ねたくなりませんか?

どの企業の面接でも、最初に尋ねられることは「何故、うちの企業なのか?」という志望動機ではなく、「何故、転職しようと思ったか?」という転職理由なのです。

仮に、職務経歴は申し分ないが転職理由が明確でない人を採用したとしても、そういう人というのは逆に怖いでしょう。また同じように別の企業へ転職していく可能性は高いです。企業も採用した人がすぐに辞めていくようでは困ります。

現職で何に不満や悩みがあり、何故、しなくてもいい転職をわざわざしようと思ったのか、その理由を「転職理由」として面接では尋ねられます。その答えを聞いて、転職後すぐに辞めたりしないかどうか見極めます。

転職をしようと思った人は、自己PRよりも先に転職理由を固めるべきです。転職理由を考えることで「転職の目的」が見えてきます。それは「=」の関係にあります。

しかし、転職理由を「現職を辞めようと思った理由」から探してしまうと不満や愚痴などネガティブな感情ばかりが出てくるため問題です。「転職後、それをどう変えたいか?」まで含めて「転職理由」を考え、明確にすることがポイントになります。

 

まとめ

いかがでしたか。

 

第1章をまとめると以下の通りです。

転職活動の目的は「転職の目的を達成すること」です。転職の目的とは転職後の生活や人生の中にあるものですが、それは人それぞれ異なります。転職の目的は、転職理由を明確にすることで見えてくるものです。

転職活動をしようと考えている人は誰かから強制されたわけでなく、自らの意思でしよう思い、始めたはずです。

転職の真の目的が転職すること(=内定を取ること)に主眼が置かれてしまうと、最も大切なはずである転職後の生活が後悔と苦痛の日々になりかねません。転職はこの真の目的を達成するための手段であることは忘れはなりません。