キャリアクエスト

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【転職ノウハウ】"転職回数が多い"人が次の転職で成功するための転職ストラテジ―!

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転職を繰り返す・・・

企業が経験者を採用する時、「転職回数」を意識します。それは「0」であれば望ましく、年齢にもよりますが「1」や「2」のうちは気にする必要もありません。

ところが、転職を繰り返していくと、それが「3」、「4」、「5」と増えていきます。

「転職回数」に1を加えた数が「経験した企業(職場)の数」です。転職慣れした転職玄人が次の転職で成功する確率は、その数が増えるごとに低下します。

今回はそんな転職回数が多い人が転職成功者になるためのストラテジーを紹介します。

 

目次

 

企業は転職回数を気にする

何故、企業は転職回数を気にするのでしょうか。

その前に転職回数が多い人の強みとは何でしょうか。

転職回数が多いということは経験した企業の数も多くなります。つまり、色々な職場で経験を重ねてきた分、経験豊富な人とも言えますが本当でしょうか。

実は、転職回数だけでは判断が難しいのが正直なところです。何故ならば、転職回数だけで採用が決まることはなく、専門性や実力がある人は転職回数に関係なく転職に成功しています。

極論ですが、転職回数が多いということは、経験豊富とは正反対で、一つ一つの職場の在籍期間が短く、逆に十分な経験がないまま、次から次へと職場を渡り歩いているように見えてしまいます。これは大きなデメリットです。

そして、企業からしてみると「転職回数が多い=転職することを躊躇わない人」となって、せっかく入社させたとしても数カ月で退職してしまったり、責任のある仕事を任せても途中で転職してしまわないだろうかと危惧します。

ここで恐ろしいことは、反省をして次は辞めないことを誓ったとしても「転職経験が多い」というその事実が性格を表してしまいます。

 

応募時に存在する見えないフィルターにもなる

企業へ応募する時、「職務経歴書」と「履歴書」を合わせて送付します。

書類選考がなかなか通らないと嘆いている方は、「転職回数」が多いことが原因かもしれません。

とある転職エージェントの方から聞いたことですが、「求人票に記載がなくても、ほとんどの企業で転職してから3年以上経過していない人(すぐに辞めてしまう人)は応募不可という裏条件がある」ということです。

転職回数が多いからと最後の転職から3年以内ということではありませんが、転職回数が多い人は1社あたりの在籍期間も短くなります。せっかく入社した企業で一人前になる前に辞めていく人=キャリアが中途半端で身に付いていない人となってしまうのです。

書類選考が通らない理由に「転職回数」は含まれます。

今は、転職回数が少なくても、もしも次の転職で失敗して再転職となれば転職回数が増えていきます。次の転職に影響が出ることは言うまでもありません。

企業選びというのは慎重にならなければならず、ミスマッチが起きないように工夫が必要です。経歴が塗り替えれないように、転職回数が多い事実は一生消えません。

 

日系大手は転職回数が多い人を好まない

日系大手では歴史的に終身雇用や年功序列が根付いていたこともあり、なかなか中途採用が盛んにならず、採用は新卒者がメインでした。しかし、それもひと昔前の話で、今では有名一流企業でも中途採用をしており、中途採用に前向きになっています。

前向きですが、日系大手は特に「転職回数」が多い人を好まず、年齢や経験にもよりますが転職回数が多いという理由だけで面接にすら呼びません。書類選考でお見送りです。

ただし、自分に実力があり、転職回数が多くても確実にキャリアアップしているのであれば関係ありませんが、それは一握りの人たちです。

大手が経歴が綺麗な人を好むのにはいくつかの理由があると思います。

①応募者数が多い

大手は業界内でのプレゼンスとともに人気が高く、中途採用の応募を開始すれば一定数の応募があるものです。

応募が多いと物理的かつコスト的にも全員と面接することができず、書類で絞り込みます。ライバルも相当の実力を持っていると思われ、実力が均衡していたとして、そのなかで並べられた時に転職回数が多いことは不採用理由として十分です。

また、大手ほどマニュアル的な業務の進め方をするため、人事部門の担当者が応募書類を受け取って、転職回数だけで採用/不採用を決めている場合もあります。応募後にすぐに結果が出る場合は、人事部NGの可能性が高いと思います。本来であれば、配属先部署で面接に呼ぶか、呼ばないかを決めるのが筋ですが、大手の場合は応募者数も多いため、人事部で判断されることもあるでしょう。

 

②採用に至るまでのプロセスが長い

ベンチャー企業や中小企業と違って、大手企業は社内手続きが長い特徴があります。

現場レベルがOKを出してもその上司がNOと言えば、不採用です。このように人事権を持った方に至るまでの社内プロセスが長いという特徴があります(プロセスについては各社さまざまですが)。一方、ベンチャー企業では応募者数がもともと多くないこともあって、応募の時点で人事権を持った人の目に触れる可能性もあるため、転職回数が多くても興味を持ってもらえる可能性があります。

 

③中途を採用する背景が違う

ベンチャー企業では、人員が単純に不足し、言うなれば猫の手も借りたい状況がありますが、大手でも同様な場面は想定されますが、基本的には欠員に対する補充がメインかと思います。基本的なスタンスとして、足りなければ新卒を対象とした通年採用数を増やして、育てていこうとします。

それでも、新卒者だけではカバーできない部分(すぐに人が欲しい時など)もあるので、他社で経験を積んだ中途採用者で補完しようとします。その時には、経験の質・量を特に重視します。この経験とは1社での長いキャリアのことで、そこでの成功経験、失敗経験を含めて、今度は自社で生かしてもらいたいと考えています。従って、転職を繰り返しているような方は経験があっても対象としません。

 

外資ベンチャー企業ではチャンスあり

反対に、外資系企業やベンチャー企業では転職回数が多くても選考に大きな影響はありません。「転職回数」についてあまり気にしないところが多いのです。

特に、外資系企業に勤める人は同業界の競合他社へ転職していくケースが多いほどです。同じ業界内をぐるぐると回っています。

能力やスキルさえあれば、転職回数なんていうのは二の次です。

ベンチャー企業でも職種によりますが、体裁面よりも能力とスキルを評価するところが多いです。 

 

「君は何がしたいの?」が確信をつく

転職回数が多く、経歴やキャリアに一貫性がないと「結局、君は何がしたいの?」と聞かれます。

ここで答えに詰まるようでは次の転職は難しくなります。

反対に、「何故、転職回数が多いのか」とこれまでの転職理由を論理的に説明することができ、キャリアをどういう軸で歩んできたのかを示すことができれば次の転職は上手くいくかもしれません。

何も考えず、気が赴くままにフラフラと転職を繰り返してきた人ではないことを示すことが必要です。

 

転職回数が多い人の転職ストラテジ―

転職回数が多くても悲観する必要もありません。

過去は過去です。今の自分がこれから何をしたいか(転職理由)、何ができるのか(自己PR)、何故この企業なのか(志望理由)を論理的に説明できさえすれば採用されます。ここを伸ばしていく他ありません。

しかしながら、応募書類で落とされる企業は現時点では諦めるしかありません。それは、転職回数という見えないフィルターにかかっているだけなので、自分が否定されたわけではありません。その企業は諦め、次の企業へ切り替えます。

面接では、提出した職務経歴書と履歴書をもとに質問されます。転職回数が多ければ、そこを突っ込まれないわけがありません。

繰り返しになりますが、企業はすぐに辞めていく可能性がある人を最初から採用しようとは思いません。この部分を面接ではクリアにしなければ、最終的な採用にはならないでしょう。

組み立てた転職理由は、身近な人(現職に勤める人以外)に見てもらうといいと思います。

面接では説明できたと思っても、面接で話した内容をもとに掘り下げられ、あなたの本音を面接官は探ろうとします。矛盾点が少しでもあれば、集中攻撃を受けて、ミスマッチによる不採用となるかもしれません。面接では、端的に伝えるようにし、言い過ぎだけは注意しましょう。

 

まとめ

いかがでしたか。

 

僕も恥ずかしながら三十代前半なのに転職回数が3回です。同じ気持ちが分かるからこそストラテジーを考えることができました。 

転職回数と並んでフィルターとして考えられる「年齢」について、DODAが調査した結果が掲載されていたので紹介します。

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この記事を読んで分かる通り、半数以上の転職成功者が年齢は関係ない!と言っています。

今回紹介した転職ストラテジーを参考に転職回数は関係なかった!と胸を張って言えるように転職活動に取り組んでください。