【転職経験談】名門企業・AGCのキャリア登録とは?実際に応募してみた
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中小企業庁によると日本には大企業と中小企業をすべて含めて、3,820,338社の企業が存在します(2016年1月、ソース)。このうち、11,110社が大企業に分類されます。このように約380万社もの企業があれば、面白い採用方式で中途・経験者採用を行う企業があるはずです。
今回は、僕も過去に応募したことがある超巨大企業「AGC(旧:旭硝子)」のキャリア登録という採用について紹介します。
目次
AGCについて
高橋一生さんが出演するCM・広告でお馴染みとなった【旭硝子は、「AGC」へ】というフレーズにあるように、2018年7月から旭硝子改め、AGCへ社名変更しました。
AGCは、知らない人がいないくらいの日本を代表する総合ガラスメーカーです。
東京駅の目の前の新丸ビルに本社があることでも知られています。
全世界にグループ企業210社、従業員5万人超、2017年の売上高は1兆4,635 億円にのぼる超巨大企業です。AGCの事業領域はガラス事業以外にも、電子部材や化学品と多様な事業を展開しています。
事業領域が多岐にわたり、部署の数、職種の数が極めて多いためか、他の企業にはないユニークな採用方式を取り入れています。
キャリアマッチング採用
社名変更に伴い、サイトの雰囲気は変更になっていますが、過去にあった「キャリアマッチング採用」は今も存在します。
キャリアマッチングについて、過去のAGCのサイト上に掲載があった定義を示せば「キャリアマッチングとは、あなたのキャリアをご登録いただくことで、あなたに適した職種・ポジションがある場合に、選考ステップについての打診を受ける機会を得ることができるコースです。」となります。
AGCとなった現在は「キャリア登録」に名称変更していますが、採用におけるコンセプトや目的は変わらないと思います。
簡単に言えば、職務経歴書・履歴書などの情報をAGCに預け、AGC側のデータベース上に保管されます(過去には1年間保管と明確にしていましたが、現在は不明)。社内の各部門でポジションに空きが生じた時や、人員補充が必要となった時に、そのデータベースから相応しい人材を探して打診するという仕組みです。
通常の中途・経験者採用と何が違う
通常の中途採用では、企業側で募集する職種がオープンになってから初めて応募ができるようになります。普通の企業は募集していない職種について転職希望者からの応募は認めません。
ところが、AGCのキャリア登録は「現在募集していない職種において応募される方」を対象としています。
つまり、「AGCに興味があったり、AGCでやりたいことがあるならば、職種を募集している、していない関係なく、これまでのキャリアを見て判断するからとりあえず応募書類を送ってみてよ」と言った感じです。
ただし、「※キャリア登録は、ご登録いただいたすべての方に選考の機会をお約束るものではありません。 」とサイト上にあるように「AGCとキャリアがマッチングしなければスルー」となります。
実際に応募してみた
応募
僕が応募した頃は、郵送で職務経歴書と履歴書を送付することになっていましたが、現在はサイト上のエントリーフォームからの応募に変わっています。
選考結果
※2015年頃の情報です。
応募書類を郵送で送付してから数日後、人事部の方から受領の報告を受けました。とても丁寧でした。また、同じメールには自分の興味があった部門の求人が添えられており、もしも応募に意欲があれば詳細を送るということでした。その職種以外はもはやマッチングしないだろうと思っていたので期待した通りの結果でした。
その後、メールで面接の日程調整し、面接を受けましたが残念ながらお見送りになりました。
もし通過すれば、次は事業所での面接に加え、研究プレゼンでした。
僕が実際に面接を受けた職種は当時、サイト上で公開がなかった職種です。それにも関わらず、書類を応募してから数日後に打診が届きましたので、何らかの理由で手の内を見せることができない職種についての採用窓口という役目がキャリア登録にはある気がします。
印象的な質問
それは「もし君が抜けたら今の会社は困らないの?」という質問でした。
なんて答えればいいか、答えに詰まります。転職をする以上、現職に迷惑が全くかからないなんてことは絶対にありません。現在、自分の仕事があるならば、退職すれば、その仕事を誰かが引き継ぐことになります。
それを考えていたら転職活動なんてできませんが、どのように答えますか?
まとめ
いかがですか。
僕自身は、このキャリア登録のシステムをすごく気に入っています。
応募する側にとっても、先入観を取っ払ってAGC側から職種の提案を受けられるため、キャリアの選択肢の幅が広がります。仕組み自体に真新しさはなく、AGC社内にAGC専用の転職エージェントがいるイメージです。
AGC以外にも、コニカミノルタが「キャリアマッチング」を行っています。ある程度の企業規模がないと成り立たない仕組みですが、他の企業でも是非、取り入れてもらいたい採用方式です。