【筆記試験】転職者向け筆記試験の定番「SPI3/SPI-G(WEBテスティングサービス)」を攻略せよ!
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転職活動で使われる筆記試験は種々さまざまですが、なかでもリクルートが提供するSPIは業界・職種問わずの人気の転職者向け筆記試験の定番です。
特に、大手企業からの人気が高く、転職活動を一度経験すれば何処かで一度は受けると言っても過言ではないくらいメジャーな筆記試験です。
同じSPIでも、自宅で自分の好きな時間に受験できる「WEBテスティングサービス」の対策について紹介します!
目次
- 筆記試験の対策に入る前に
- これから解答する試験が何であるかを見極める
- 敵が分かれば敵を知る
- 転職者用のSPIはどこが違う?
- WEBテスティングサービスの受験ルール
- 対策は書籍で!
- 書籍以外でも対策はできる
- 性格適性検査の対策も忘れずに
- 筆記試験の情報は転職エージェントでも入手できる!
- まとめ
筆記試験の対策に入る前に
「筆記試験」と聞くと苦手意識を持つ方もいますが全く心配いりません。転職活動で使われる筆記試験は「大学受験」とは違います。
転職活動はその性質上、現在の仕事を続けながら行います。応募書類の作成や面接の対策ばかりに時間を奪われ、筆記試験の対策に十分な時間を割ける人は少ないと思います。
ほとんどの方が企業から筆記試験の案内を受けてから対策を始めますが、それで全く問題ありません。
筆記試験の対策では「問題に慣れること」が重要です。思考力や知識を試す試験よりも「大量の問題を限られた時間内にどう効率よく処理するか」を試す試験が転職活動の筆記試験です。
解法はパターン化されており、落ち着いて解答ができれば難しくありません。学校のテストのように満点を取る必要もありません。しかし、試験の結果が悪かった場合、たとえ面接に合格していたとしても、結果が覆って「不合格」となる可能性があります。
焦る気持ちを抑え、最小限の労力で最高の結果を出すために筆記試験の対策を効率よく進めていきます。
これから解答する試験が何であるかを見極める
企業から筆記試験の案内を受け取ったとして、それがWEB試験かどうかの判断は簡単につきます。
問題となるのが、それが「SPI」のWEBテスト版である「WEBテスティングサービス」であるかどうかの見極め方です。
もちろん別のWEB試験である可能性もあるため、ここは確実に見極めなければなりません。
実は、その見極め方は簡単で、100発100中です。企業から届いた筆記試験の案内メール文面を見て、WEB試験のリンク先のURLに「arorua.net」の文字が含まれていたら「WEBテスティングサービス」です。
以下に、某企業から僕が受け取ったメール文面を引用します。
◆あなたのIDはXXXXXXXXです。
◆下記URLhttp://arorua.net~(試験を受験するためのURL)
※URLをクリックしても正しく表示されない場合は、URLをコピーし、
ブラウザのアドレスバーにはりつけてください。◆受検可能期間
XXXX年X月X日 X時XX分 ~ XXXX年X月X日 23時59分
◆検査の所要時間は約65分です。
※事前の環境確認の時間は含まれておりません。
時間に余裕をもって受検いただくことをお勧めいたします。
メール文面にも書かれているように「受験可能期間」は長めに設定されているので、この期間中に対策は十分間に合うということです。
敵が分かれば敵を知る
今から受験するWEB試験が「WEBテスティングサービス」だと判別されました。では、そもそもWEBテスティングサービスとは一体どのような試験なのでしょうか。ベースになっているSPIに理解する必要があります。
SPIは、リクルートが企業向けに販売・提供している筆記試験のパッケージのことです。
さらに、詳しく見ていきます。
SPIは、国語・算数などの能力を測る「基礎能力適性検査」と、性格の特性を測る「性格適性検査」で構成されています。このうち「基礎能力適性検査」は言語問題と非言語問題に分かれています。言語問題は、基礎的な語彙力や文章の読解力が求められ、「二語の関係」、「語句用法」「長文読解」などのジャンルから出題されます。非言語問題は、基礎的な計算能力、論理的思考が求められ、「比率」「図表読み取り」「確率」「推論」などのジャンルから出題されます。言語も非言語も中学から高校1年レベルの問題がほとんどですが、SPI独特の言い回しなど、対策が必要です。「性格適性検査」は、答えないと性格の傾向を測る尺度が表示されないこともあります。全問解答という心がけで臨みましょう。
(出典:キャリタス就活2019)
SPIは、基礎能力適性検査(さらに言語と非言語に分かれる)と性格適性検査の2種類から構成される試験です。
筆記試験対策では、ついつい基礎能力適性検査のばかり考えてしまい、性格適性検査を甘く見がちです。そもそも性格適性検査に対策が必要?と思われる人もいるほどです。
もちろん対策が不要ではなく、性格適性検査の対策についても後ほど紹介します。
転職者用のSPIはどこが違う?
SPIには対象者(受験者)に合わせて種類がいくつかあります。
- 転職者向けのSPI:SPI-G
- 新卒者向けのSPI:SPI-U
- 高卒者向けのSPI:SPI-H
- 英語検査のSPI:ENG
転職者向けのSPIは「SPI-G」であり、新卒者向けのSPIとは少し異なります。
その違いは出題範囲の差であり、それにより難易度が変わります。
少し細かい話になりますが、SPI-Gの能力検査の非言語では「縮尺」と「方角」が出題されますが、SPI-Uでは出題されません。
結論を言えば、転職者向けのSPI-Gの方が難易度が少し高めということになります。
従って、新卒者用のSPIの対策+αの対策が必要であり、対策本も「転職者用」であることが望ましいです。
WEBテスティングサービスの受験ルール
WEBテスティングサービスは、企業からその案内を受け取ってから先ほどのメール文面の引用であったように受験可能期間内に受験します。
もちろん解答できるのは1回限りです。
出題される問題も決まったものはなく、各ジャンルごとランダムで選ばれて出題されます。
自宅受験のWEB試験ではPCの動作環境等は自己責任になります。
自宅のPCが不調で使いづらく、インターネット環境に不安があるようなら、近くのインターネットカフェなどで受験することをおすすめします。
実際の試験では時間との戦いとなるため、画面のロード時間がかかってしまったり、試験中にフリーズなんてしたものなら目も当てられません。
企業からWEBテスティングサービスの案内が届くと以下の3点が必要な準備物として記載されています
◆受験に必要な準備物(能力検査受験の場合のみ)
- 電卓
- 筆記用具
- メモできるもの
試験中は電卓が使えますが、普段から使い慣れたものをご準備ください。自宅以外で受験する場合は、電卓、メモ、ボールペンを忘れずにお持ちください。
対策は書籍で!
対策は市販されている書籍で行います。
ネット通販でも入手できるため、書店で探す手間を省くことができます。新卒用のSPI対策本は比較的簡単に入手できますが、転職者向けのSPI対策本は大型書店でない限り店頭に陳列されていることは少ないので、ネット通販が気楽です。
実際に僕が対策で使用した書籍を2冊紹介します。もちろん試験は合格しました。
基本的には、このうち好きな1冊を買って問題に慣れていけば十分ですが、より不安な方や高得点を狙いたい方は2冊買うとよいと思います。
ここで紹介する対策本以外でも構いません。とにかく繰り返しになりますが「問題に慣れること」が対策になります。自分に合った何か1冊を選び、繰り返し繰り返し問題を解いて解法を覚え、出題傾向に慣れていきます。
現在の就職・転職市場で使われているSPIは「SPI3」ですので、SPI3に対応した書籍を選びましょう。
なるべくコストをかけたくない人は、中古を購入しても構いませんが、書き込みがされていない状態の良いものを選びます。
実際、当時の僕が行った対策を紹介します。対策を始めたのは、企業から受験の案内が届いてからです。上記の2冊を使いましたが、無事突破できました。
- 例題を見て解き方のパターンを覚える
- 練習問題を解く
- 答え合わせ
- 見直す
この流れで対策をすれば短時間でも十分な効果が得られます。
実際のWEBテスティングサービスでは、解答時間が限られているため、時間を計りながら対策をしていくと効果は高いです。
書籍以外でも対策はできる
書籍を準備しなくても、WEB上でもSPI対策は可能です。
例えば、上記のStudy Proを利用すれば通勤時間など空いた時間を利用して気楽にSPI対策ができます。
書籍を使った対策と組み合わせ、回答率が悪い苦手なジャンルのみ「Study Pro」を利用するなど、併用することで学習効果を高めることができます。
他にも類似サイトがありますが、僕はこのStudy Proが圧倒していると思います。最近ではスマホアプリ版も登場し、ますます便利になっています。
性格適性検査の対策も忘れずに
性格適性検査では、自分の性格を偽る必要はありませんが、性格適性検査で何が見られているかを確認します。
この性格適性検査では、応募者がその企業の「社風・環境」に合っているか、求める人物像と合致しているか、またはストレス耐性などを総合的に評価しています。
性格適性検査の結果を面接の補助的資料とする企業もあり、過度に自分をよく見せようと嘘偽の選択肢ばかりを選んでしまうと、その整合性が取れなくなり墓穴を掘ることになります。
希望する職種に必要な素質や、その職種で活躍している人はどのような性格をしているか、自分で仮説を立て、その理想の自分物像となったつもりで解答するといいと思いますが、やり過ぎは逆効果です。
筆記試験の情報は転職エージェントでも入手できる!
転職エージェントには、求人に関する情報だけでなく、選考に関する情報もあります。
その企業を過去に受験された方の情報もあるので、各企業でどのような筆記試験が実施されているかや、その合格基準はどうなのか、など貴重な情報が入手できます。
まとめ
いかがでしたか。
マイナビ調査によれば、転職活動で1人が応募する企業数は平均して8.4社になるようです。
【転職活動、何社応募した?】平均応募社数や、選考通過・内定の確率はどれくらい? / 転職ノウハウ / マイナビ転職
どの企業でどの試験が行われているかは実際に受けてみなければ分かりません。新卒の就活とは違い、母集団が少ない転職者向けの情報は限られてしまいます。
極端なことを言えば、8社受ければ8種類の試験を受けることになるかもしれません。
この記事で紹介した「WEBテスティングサービス」は数ある筆記試験のうちの1つに過ぎませんが、メジャーな試験に変わりはありません。
記事を参考に自信を持って筆記試験に臨んでください!